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楊枝入れ

2026”よい仕事おこし”フェア出展物の一部をご紹介いたします。

御年85歳の職人の作品「楊枝入れ」です。

この楊枝入れは、ステンレス製で、全て旋盤加工のみで製作されています。

蓋部分は、雄ネジ、雌ネジ共に細密に切削されていて、外形φ50にもかかわらず1.0㎜ピッチで加工されていますので、吸い付くような締め感が味わえます。

そして特筆すべきは、底部分。
円筒部と円盤を切削して嵌め合わせるだけなのですが、円筒の穴径より、1~2/1000㎜大きい円盤を作り、円盤を冷凍庫で2時間ほど冷やします。
冷やされた円盤は少しだけ小さくなるので、これを円筒部に嵌めます。
二つの部品が同じ温度になると、円盤の方が大きいのですから、当然、固定されます。
これが「冷やし嵌め」という技法です。

簡単に説明しましたが、25/1000㎜(25㎛)程度の目盛しかない汎用旋盤で1/1000㎜(1㎛)を作り出すのは、ほぼ神業と言えるでしょう。

是非、会場でお手に取ってみて下さい。

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この記事を書いた人

明治生まれの金工職人を祖父に持ち、自動ドア専業を貫いた父の意志を継いで20数年。
積み上げてきた経験と技術で自動ドアの未来を共にひらく。

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